11月30日(火)夜21時に郡上に入る。
名古屋から高速バスで二時間。
バス停で迎えに来て暮れる劇団員を同じく客演の安川剣友会の鈴木さんと待っていると、
息が白かった。これからの日々、寒いのかな〜〜
程なくして車が到着。
この日座長は、浅草公会堂で、座長大会に出演していたため、夜中の到着になる。
現地に着くと劇団員が一生懸命仕込をしている。
私たちは、楽屋をつくり、寝る部屋に荷物を移動。

総勢7名の編成。うち客演が鈴木さん、徳永、嶋田君、途中から田口君(計8名)
劇団員は4名。下町かぶき組五座あるので、劇団員が足りない。
だから、私たちのような客演が必要になる。
あと、座員は若い方が多いので、中年役が必要になるので外部から呼ぶのでしょう。

12月1日(水)
初日朝、10時よりお稽古。ショーの順番や色々打ち合わせ。
衣装などを準備してもらう。

開演時間13時40分(お芝居とショー)と、夜20時(ショーのみ)

初日の演目「嘘つきおげん」
        配役   おげん・  星 誠流  おみつ・  外岡幸子
              八・     三河深雪 定・     徳永しのぶ
              目明し辰・小田壮史  うどんや善べえ・鈴木義幸(客演)
             
大川沿いの屋台のうどんや、そこで繰り広げられる、おげんの嘘つきそしてダイどんでん返し。
屋台でうどんを食べて油を売っている八、そこへ怖い雷女房、定がやってくる。
貧乏人の子沢山。
5人の子供が腹を空かせて待っている。仕事もせずぶらぶらする八、追い掛け回す定。
そこへ目明しがやってきておげんと出会う。嘘つきと知りつつ騙されていく目明しとうどんや。
富くじの大当たりをもっているから、今すぐ必要なお金を貸して欲しいといい、
借りては豪勢に呑んでしまう。そこに妹のお三つといわれる娘が登場。
田舎に二人で帰るための路銀や着物まで取られる二人。
そして、おげんは〜〜


昼の部のショー     私は出演しませんでした(音響係り)
夜の部のショー     「娘よ」で父・鈴木
                    母・徳永
                    娘・嶋田 3人によるコメディータッチの踊り

「娘よ」の母

12月2日(木)23時より
  終演後次のお芝居の口立て(ストリーの説明)2本分
  土、日は昼夜ともお芝居ショー両方あり、昼夜演目、ショーの内容も違う
12月3日(金)23時15分よりお芝居「子別れかさ」と、ショーの稽古
「娘よ」の母     
12月4日(土)昼
      演目「子別れかさ」
      配役    不知火の源太・  星誠流
             おしず(元女房)・徳永しのぶ
             おしん(子供)・  三河深雪
             鍛冶屋の亭主(現亭主)・小田壮士
             岡っ引き・鈴木義幸
大飢饉に会い、母子のために食べるものを捜しに出かける源太。
町には餓えて倒れて死んでいる人の山。
ひと月たっても、帰ってこなかった。とうとう母子は川へ〜〜
源太は人のものに手を出し、段々と罪を犯して行き、島へ流されていた。
子供に会いたさのために、島を破ってきてしまう。


母と子・徳永と三河深雪 元亭主・星誠流 ショー・大和撫子花吹雪  梅川

昼のショー
            「大和撫子花吹雪」
            「梅川忠兵衛」を、早代わりにて女と男で踊りました
                袖に入りかつらを取り替え衣装を脱いで、忠衛兵へ変わって舞台へ
                出たら、凄い拍手が起こった。嬉しかった。
                お風呂に入っていて、色々考えていたら案が浮かび飛び出していった。
            マンジュシャカ

黒田ブギ
昼と夜の間に夜の部のお芝居のお稽古

夜のショー      「黒田ブギ」を踊る
   演目「文七元結」
      配役    文七・嶋田昌浩   田口 雄太
             お店の旦那・鈴木義幸
             母・   星 誠流
             父・   小田壮士
             娘・   外岡幸子
12月5日(日)夜23時15分から次のお芝居の口立て
         殺陣の稽古

12月6日(月)夜23時15分より「玉菊情話」とショーと殺陣の稽古
  
12月7日(火)
    演目「玉菊情話」
      配役    菊・星 誠流       村の男 田口雄太
             与三郎・小田壮士    尼・徳永しのぶ
             父・鈴木義幸       村の娘・三河深雪
             玉菊・外岡幸子           嶋田     
             
江戸の初めて吉原に行き、結婚の約束をしてくる与三郎。
遊女の口先話だと信じない父親。そこへ、病気のため顔が変わってしまった、玉菊(菊)が年季が明けて家を訪ねてくる。

昼のショー      女の子3人で「女若衆江戸祭り」
             「夜桜お七」
             「夢孔雀」で全員でフィナーレ

夜の部のショー   「黒田節から殺陣田村」
             「島唄」
玉菊情話の稽古風景と本番写真
この星さんの顔!!

花形?小田さん

立ち回り・殺陣田村の稽古 
相手をけん制して 決めたはずが袴のすそを踏んでごろん
何事もなかった様に納刀

黒田節槍で踊る

絡みになってくれたテアトルアカデミーの嶋田君

殺陣をつけてくれた安川剣友会の鈴木さん


フィナーレ夢孔雀のお稽古


立ち回りをつけてくれたあの鈴木さん

女若衆江戸祭り

さまざまな写真
お花
舞台にお客様が投げ入れてくださる

コメディーグルー

プの二人、お似合い

星座長

毎晩かよって
やさしく厳しく
見つめてくださる、ホテルの前の
喫茶店リオのママ
12月8,9日(水、木)立ち回りも怪我もなく無事に終了。
皆は次の作品のお稽古。私は9日までなので。のんびりとした夜を迎える。
10日の朝みんなの見送りを受けてホテルを出る。

皆からのコメント

小田壮史さん。 徳永さんがいらっしゃると、楽屋がすごく明るく華やかになります。
          是非、また舞台をご一緒させてくださいませ。次回お会いできますことを心待ちにしております。            当日朝には、楽屋に黄色いバラが1本。短い期間でしたが、徳永さんのお人柄によりまして
       とても楽しく過ごすことが出来ました。願わくばまた、ご一緒させて下さいませ。道中お気を つけて           とありました。

三河深雪さん。 9日間、お疲れ様でした。一緒にお芝居をさせていただいた時は、いつも私のお母ちゃんでした            女房と亭主、母と娘。今度は別の形でご一緒できると嬉しいです。短い期間でしたが、楽しかった           です。徳永さんの存在は、とても刺激になりました。

外岡幸子さん。 10日間、どうもありがとう御座いました!8人という少人数での強硬スケジュールの中、
          多々ご迷惑をおかけしたとは思いますが、色々と良くして下さり、感謝しています。
           一つ残念なのは、今回芝居でのからみがほとんどなかったことです。
           機会がありましたらまた是非、よろしくお願いいたします。

嶋田昌浩さん。 10日間ありがとう御座いました。またどこかでご一緒できる日を楽しみにしています。そのときは
           よろしくお願いします。カワイイ娘より!!おかあたま、お元気で!

田口雄太さん。 6日間とすごく短い期間でしたがどうもありがとう御座いました。本当にあっという間に徳永さんが
           帰る日になってしまいましたね。今回ご一緒させて頂いたのも何かのご縁でしょうね。
           これから先どこかで一緒に仕事する機会がありましたらどうぞ宜しくお願いします。
           お疲れ様でした

鈴木義幸さん。  お疲れ様でした。
           慣れない環境で戸惑ったでしょうが、商業舞台では出来ない事も経験出来たと思います。
           それがやがて、花が咲き、実になるんだぜぃ。
           色々面倒見てくれてありがとさんでした。次一緒になった時もヨロシク頼んだぜ、母ちゃん
            父ちゃんより
このようにして、10日間過ぎていった。
生活すべてが芝居にかかわっている。
寝ている間だけ、忘れていて、起きている間はずーっと、お芝居や振りのことを考えている。
終演後、お風呂に入っていると、今までご覧になっていたお客様とお話しながら過ごす。

ある方はご主人をなくして、絶望していたとき、松井誠さんの舞台に出会い、それからは、追っかけを。
今はこの下町かぶき組の人たちが、生まれてこなかったご自分のお子さんと同じ年なので、
応援してるの。PCも買って色々情報を見たりされているらしい。
 
ある方は、介護の合間時間を作って、ここに来るのが唯一の楽しみ。
それでも近所の方にいろいろ言われて、肩身のせまい思いをされていたそうです。


短い期間でしたが、芝居の作り方、お客様の温かい心。
そしてやりたかった立ち回りが出来た事。
座長の穏やかな人柄、芝居での変貌振りのものすごさ。
色々いい経験が出来ました。
また、是非機会がありましたら参加させていただきたいと思っています。