2000年 土曜ワイド 混浴露天風呂連続殺人事件
木の実ナナさんのやさしさ

     
混浴露天風呂殺人事件の時のこと。
美人美容師なぞの死体、またしても、死体役!


撮影初日、宴会場で大宴会。
これからの撮影が和気藹々と行くようにとの配慮である。
ナナさんがご自分のデビュー当時のつらい話などをたくさんしてくださいました。
だから私のような若手の役者をそばに呼んで呑みなさい呑みなさいととてもやさしくしてくださいます。

岩手の秘湯、乳頭温泉の12月。
朝七時に山林で撲殺されて倒れている私。
このような撮影は一度倒れるといろいろな角度から撮影を続けるため、二時間はそのままでいなければならない。
指先についた土や葉っぱがアップで映されるので動かしてはいけない。 手足は凍りつきしびれて感覚もなくなります。

1時間ほどたってから、ナナさんが登場。
すぐ私の横に来て挨拶をしてくださった。
そのとたんスタッフを怒なった!
なんでこんな状態にしているのと。
すぐに私の身体の下に毛布をしいて、手や足にホカロンを顔だけ少し動かしてくれてコーヒーを飲ましてくれました。
そして横で美空ひばりさんの歌を子守唄代わりに歌ってくれました。

東北でロケで撮影がない日は温泉めぐりをして、優雅に過ごしていました